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MonotaRO猪名川DC

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「躍進するMonotaROのビジネスに、物流センターができること」、「t-Sort」がその答えとなった理由

製造業、工事業、自動車整備業などの現場で必要な工具、部品、消耗品、事務用品などを取り扱うECサイト「モノタロウ」において、西日本エリアを担当するMonotaRO猪名川ディストリビューションセンター(以下、猪名川DC)は、事業成長に伴い年々増加する取扱商品数に対する対策として、「t-Sort」を導入した。

「23年12月期の連結売上高 は、前期比12.5%増の2542億円。18年連続で過去最高を更新しており、4〜5年後に5000億円台に乗せることを目指す」、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、MonotaROは躍進を続けている。

同社は、物流センターの自動化にも積極的に取り組んでいる。
西日本におけるマザーセンターとして2022年4月に竣工した猪名川DCにおける自動化の取り組みは、さまざまなメディアでも取り上げられていることからご存じの方も多いだろう。

出荷や仕分け工程で利用されることが多い「t-Sort」だが、猪名川DCでは入荷工程に導入された。「t-Sort」は、入荷された商品を保管エリア別に仕分けし、棚搬送ロボットの入庫エリアまで搬送する。

物流センターの自動化に関して、積極的に取り組んでいるMonotaROが、なぜ「t-Sort」を選び、どのように活用しているか、ご紹介しよう。

MonotaROの、そして猪名川DCの拡大に伴い、必要になった「t-Sort」

猪名川DCは、尼崎DC(兵庫県)から、2021年11月に移転してきた。
売上拡大を続けるMonotaROにとって、尼崎DCの能力不足が明らかになってきたからである。

猪名川DC竣工時、棚搬送ロボットなどの自動化機器は導入されていたが、入荷検品工程に対する自動化機器導入は先送りにされた。

その理由は、従来の作業を行うことで、当座はしのぐことができると考えられていたこと、そして猪名川DCの安定立ち上げを優先し、入荷検品工程の自動化については、猪名川DCが安定稼働した後の検討事項としたためだ。

「入出荷の物量が増加するにしたがって、『入荷工程にもテコ入れをしないと、たいへんなことになるのでは!?』という懸念は当初から抱いていた」と、MonotaRO 物流部門 猪名川入荷・取寄グループ 津田健年氏は、当時を振り返る。

MonotaRO 物流部門担当者名

MonotaRO 物流部門 猪名川入荷・取寄グループ 津田健年氏

本格的に入荷工程への自動化を検討し始めたのは、2023年5月のことである。
「入荷時のマニュアル作業が多く、判断に迷うことが多い」と入荷を担当するスタッフから改善に対する要望が出てきていた。

「判断に迷う」とはどういうことか。

「例えば、入荷商品における仕分けルールですね。
商品の取り扱い点数が多くなるにつれ、在庫保管や搬送の条件が細かくなっていき、経験を積んだ作業員でも判断に迷うシチュエーションが増えていました」(津田氏)

当時、津田氏ら現場を管轄するリーダーに逐一判断を仰がなくては、作業が進められなくなるケースが発生しはじめていたという。

詳細は伏せるが、猪名川DCにおける一日の入荷数は、一般的な倉庫・物流センターのそれと比べてはるかに多い。

課題になるのも当然だろう。

「t-Sort」を選んだ理由

MonotaRO 物流部門 猪名川入庫グループ グループ長 西迫約氏は、「課題が大きくなってくると、『どの選択をするのか?』ではなく、『これは実現可能な選択肢なのか?』という状況になる場合があります」と語る。

繰り返すが、「t-Sort」の導入は猪名川DC竣工から1年後である。
つまり、「DC機能を止めてはならない」という命題を満たす「実現可能な選択肢」として、最低限のリードタイムで導入可能な自動化機器が求められていたのだ。

結果から言えば、「t-Sort」は、MonotaROの期待に十分応えることができた。
2023年12月末に、わずか4日間で設置、導入テスト、作業員らへの初期教育を終えることができたのだ。

作業員が「t-Sort」に素早く慣れることができた点にも注目したい。

「いくら作業性が上がると言っても、作業環境が変わるわけですから。作業員の皆さんが、『馴染みやすいかどうか』については、悩み続けました。作業プロセスが変わるにしても、考えることが多くなるのは良くないですし」(津田氏)

実は、「t-Sort」導入前後で、猪名川DCにおける入庫における基本プロセスは変わっていない。
「t-Sort」導入以前は、作業員がハンディターミナルを使って検品し、方面別のコンテナに歩いて仕分けしていた。
「t-Sort」によって自動化されたのは、その後工程である「方面別の仕分けを判断する」「歩いて商品をオリコンに入れる」というプロセスである。
つまり、入荷作業における基本プロセスは変わらないものの、作業員が行う作業はシンプルになったのだ。

MonotaROが「t-Sort」導入を決定したのは2023年夏頃である。

その後、契約手続きや導入設計を行ったのだが、「こちらからの質問に対する+Automationのレスポンスが良かったです。また私どもの質問や疑問に対し、できることとできないことを明確に伝えてもらったことは、+Automationへの信頼感に繋がりました」と津田氏は振り返る。

ちなみに、「できないこと」については、MonotaROと一緒に協議を重ね、代替案や解決策を導き出せたことで、解消できたそうだ。

津田氏と+Automation 斎藤玄がディスカッションする様子

取材中でも、さらなる改善について津田氏と+A斎藤玄がディスカッションする様子が見受けられた。

「t-Sort」の導入効果

「t-Sort」の導入効果について、津田氏は「一日あたり10~12人程度の工数削減を実現、結果として従来比130~150%の生産性向上が実現しました」と語る。

またその結果、棚搬送ロボットの入庫エリアまで搬送するプロセスのリードタイムが半日短縮できたという。

「t-Sort」の導入効果1

「t-Sort」の導入効果2

商品の中には、オリコンに入れず、荷姿のまま「t-Sort」で搬送されるものもある。以前は相応の頻度で、こういった商品が「t-Sort」から落下することもあったが、改善を積み重ねて結果、現在では最小限に抑えられるようになったそうだ。

 

「現在はあらゆるビジネスのスピードが早くなっていて、例えば物流センターの企画設計に2年も3年も掛けた結果、竣工したときには既にビジネスにマッチしない物流センターになっていたなんて、笑えない話もある」、これはある大手3PL事業者から聞いた話である。

この意味で、まず猪名川DCの竣工を急いだMonotaROの選択は正しい。

MonotaROにおける「t-Sort」導入事例は、顧客の事業拡大スピードに必要な最適解を「t-Sort」が提供できたという点で、物流DXに悩む、あるいは現在進行形で取り組む多くの物流センターにおいて、大きなヒントとなるはずである。

「t-Sort」の導入効果3

(左から)西迫氏、津田氏、 物流部門 猪名川入荷・取寄グループ グループ長 鵜狩 恵美子氏

スペック

取り扱い商材:工具、部品、消耗品、事務用品などECサイト「モノタロウ」で取り扱う商品全般
t-Sort活用:物流センターの入荷工程における仕分けおよび搬送作業
導入台数:62台(t-Sort cb30)(1系統31台×2系統)
シュート設置数:34間口(1系統17間口×2系統)
投入口数:24口(1系統12口×2系統)

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