共同物流サービス
- 食品
- 段ボール・ケース
- BtoB
- t-Sort
- 生産性
- 属人性
- 仕分けの自動化
- 誤仕分け
- 省人化
- DC
加工食品物流の3PLを受託する共同物流サービスが、年間約5,300時間の工数削減を「t-Sort」で実現できた理由
■導入シチュエーション
○ 食品卸から3PLを受託する汎用型物流センター。
○ 取扱商品は、常温(ドライ)の加工食品や酒類。
■導入前の課題
○ 配送先量販店(約30社)の多様な納品ルールに人海戦術で対応していたが、生産性と品質を上げることができず結果的に採算が取れず苦戦していた。
■導入理由
○ 原状復帰を要する設置工事が不要なこと。
○ 設置がスピーディーで、物流センターのダウンタイムを最小限に抑えられること
○ 業務を可視化できること。
■導入後の効果
○ 年間約5,300時間の作業工数削減を実現。
―「t-Sort」導入前の背景と課題―
「在庫差異」「納品リードタイム」「出荷ミス」「作業平準化」との戦い
Q.共同物流サービスが仙台泉センターの3PL業務を受託した「経緯」を教えてください。
A.(水野さま)共同物流サービスは主に青森県での食品・日用品の取り扱いを中心とした物流センターを運営して50年を迎えました。これからの会社の発展を考え、東北最大の都市である仙台での事業展開は当社の念願でもありました。
そんな矢先に大手食品卸様より、既に別の物流事業者に委託している汎用型物流センターに課題があるとご相談いただきました。当社で物流改善のコンサルテーション行った後、業務改善の提案を行い、2020年10月より3PL業務を受託しています。
Q.共同物流サービスが仙台泉センターの3PL業務を受託した当時の「課題」を教えてください。
A.(水野さま)受託当初は、当社も今までのやり方を踏襲したのですが、
次の3点でとても苦戦しました。
- 1.業務が属人化していたこと。
汎用型物流センターの特徴である複数量販店(約30社、約2,000店舗)を日々ピッキング・仕分け・納品しなければならないのだが、量販店ごとに、発注・出荷のスケジュール、納品ルール、あるいは荷姿(カートラック・オリコン・カゴ台車・パレット・段ボールなど)などが異なるため、量販店毎の担当者ができてしまい、業務が属人化してしまっていた。 - 2.トータルピッキングと、店別のピッキングの両方を行っていたこと。
当日発注・午前中出荷がルールとなっている量販店・店舗に関しては、トータルピッキングだと出荷が間に合わなかったため。 - 3.業務ミスが多発していたこと。
日々のタイトなリードタイムに対応するために、時間に追われ納品を優先するがあまりにチェック機能がおろそかになってしまい。出荷ミスの問い合わせが多発。また、月次での棚卸で発覚する在庫差異が大量にあった。
このような課題により、生産性や品質の悪化は、明らかで、人海戦術で行う限界を痛切していました。そんな折に、機会があってオルビス社のセンターにt-Sortの見学に行きました。
―「t-Sort」を選んだ理由と導入経緯―
「原状復帰が不要で、設置がスピーディー」
Q.「t-Sort」導入の経緯と、その理由を教えてください。
A.(水野さま)次の3点が主な理由になります。
- 1.原状復帰が必要ないこと。
実は当初、他社自動化マテハン機器の導入を考えていました。
しかし、その機器は、床にアンカーを打たないと設置ができなかったため、物流施設の借り主である荷主さまから導入に難色を示されてしまいました。 - 2.設置が極めて短期間でできること。
実際、3日で設置が完了しましたから。
ちなみに、2023年の年明けから、+Automationとの本格的な打ち合わせを開始し、9月には導入できたので、打ち合わせ・設計・契約といった導入前の手続きも、とてもスピーディーに行うことができました。 - 3.拡張性が高いこと。
取扱量が増えたり、あるいは無人フォークリフトやAMRといった、別の自動化マテハンとの連携についても、「t-Sort」であればフレキシブルに対応可能だと判断しました。
―「t-Sort」導入の効果―
「年間約5,300時間の作業工数を削減」
Q.「t-Sort」の導入効果について教えてください。
A.(水野さま)まだ、出荷先の量販店全体に対して6割の稼働状況ですが、年間約5,300時間の作業工数を削減できました。
Q.買い取りで導入した「t-Sort」の投資費用の回収はいつ頃を見込んでいますか。
A.(水野さま)「t-Sort」導入をしなかった場合、昨今の賃金上昇を考慮すると、約3年で今回の投資費用を人件費が上回ってしまうと試算しています。
「t-Sort」導入によって、5年間で生産性を約3~6%上げる計画を立てています。その結果、早くて3~4年で投資費用は回収できる見込みです。
―t-Sort」運用の工夫―
「1F、2Fで異なる商品の仕分けを行うことも可能」
Q.「t-Sort」の使い方に関する工夫について教えてください。
A.(栃沢さま)実は今回の取材では、撮影の都合上、1階のフロアを使用したのですが、普段2階フロアの「t-Sort」で仕分けしている加工食品を、1階フロアの「t-Sort」に切り替えて仕分けしています。
このように、状況に応じ、柔軟に運用を変更できることも、「t-Sort」の魅力の1つですね。
また、2階フロアのインダクションは、現在4箇所ですが、将来の荷量増加を見込み、6箇所に拡大することを想定し、あらかじめレイアウトを組んでいます。
さらに、仙台泉センターでは、日雇いバイト(スキマバイト)などで経験の浅い人は、仕分け作業が簡単で操作を覚え易い「t-Sort」を担当してもらうようにしています。
―+Automationへの評価と今後の期待―
「サポートのスピード感と対応力に信頼」
Q.今後、「t-Sort」、あるいは+Automationに期待することはありますか。
A.(水野さま)導入検討時は、やはりさまざまな課題や疑問がありましたが、その対応力とスピード感には驚かされました。特に驚いたのが、我々からの要望に対してほとんどが、翌日には改修されることです。時間のかかる内容に対しても、きちんと期日を宣言し、その日までには遅れることなく改修してくれました。また、複数のスタッフに担当していただいているので、安心しています。
当社では、さらに生産性向上や自動化を推し進めるべく、t-Sortを中心にその前後の上流・下流の工程の自動化の導入を検討していますので、今後も+Automationの提案力やサポートには期待しています。
また+Automationが開催するプライベートセミナーなどにおける情報提供も毎回楽しみにしています。
取材にご協力いただいた共同物流サービスの皆さま、ありがとうございました。
共同物流サービス 仙台泉センター、「t-Sort」を用いた業務プロセス
スペック
物流センターの特徴:複数量販店の3PL業務を担う汎用型物流センター
取り扱い商材:ドライ温度帯の酒類および加工食品
t-Sort活用:物流センターの出荷行程における仕分けおよび搬送作業
導入機器:t-Sort cb15
【1階フロア】
- 「t-Sort」導入台数:25台
- 投入口数:6口
- シュート設置数:62間口
【2階フロア】
- 「t-Sort」導入台数:25台
- 投入口数:4口
- シュート設置数:34間口
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